風に・・・2011/05/01 23:16:52

27日の早朝、あの人は成田に降り立った。
それからの3日は、あっという間に過ぎ去った。
N彦さん夫妻と関西に向かったあの人が、東北仙台を訪れてから
フランスへ帰国する前日に東京へ戻ってくる、その日のことばかりを、私はただただ、苦しさのなかで待っている。

あの人といっしょに過ごした空間が、東京にもこんなに増えてしまった。これからは、その場所に立つたびに、その場所を訪れるたびに、あの人を思い出す時間が増えていくにちがいなくて、そんな場所のあることが嬉しくて、でもそれ以上に、苦しくて・・・・

息がつまるほど・・・苦しい。

どうしてわたしは、あなたが日本にいる間中ずっと、あなたといっしょに居られる環境を作らないのだろう。きっとあなたはそう思っているし、N彦さん夫妻だって、そう思っている。

昨年の夏、わたしがニースを発つ日、
「ぼくが日本に行っても、君は困らない?」と聞かれ、私は、
「・・・それは、ちょっと複雑」と答えた。

あなたが私を大切にしてくれるよりも、それ以上にわたしの心のほうが、あなたに依存して生きているのに、この22年という歳月が、心の欲するままに生きることが許されない環境を、形づくってしまったのです。

その証が、姫と少年なのです。

昨夜、あの人が姫と少年にと選んでくれた夏のTシャツを、それぞれが着てみました。

二人に、とってもよく似合って、わたしが日頃選んでいるものよりもはるかによく似合って、一度も会ったことのない姫と少年たちなのに、服のサイズも、申し分なくて。

どうして・・・あなたは、こんなふうなのでしょう。
ひとことも、わたしを、責めることもしないで・・・