引っ越し ― 2010/07/08 09:10:15
この夏を機に、このブログを閉じようと思います。
少しずつ、引っ越しをすすめていますが、なにせ手動なので、出発までに間に合うかどうか・・・
さくら色のわが家、なくなるのはちょっと寂しいけれど、
人生なんてそんなもの。
C’est la vie.....
少しずつ、引っ越しをすすめていますが、なにせ手動なので、出発までに間に合うかどうか・・・
さくら色のわが家、なくなるのはちょっと寂しいけれど、
人生なんてそんなもの。
C’est la vie.....
後記 ― 2010/07/24 04:12:59
夏の旅が・・・終わった
南仏の空は、青く青く・・・雲ひとつない地球の色
輝く太陽は、青春時代の最も勢いのあるかのような輝きで
老いに向かっているわたしたちをも、照りつける
「帽子を、スーツケースに入れるのを忘れたのよ。帽子を、どこかで買わなきゃならないわ」
「帽子なら、心配しなくていい。昔、スペインに旅をしたとき、麦わら帽子を途中で買っただろう? あの帽子を、ちゃんととってあるんだ」
引っ越しの後、まだ開けてもいないカートンがいっぱいの、乱雑な部屋なのに、クロークを開けると、上のたなに、見覚えのある帽子。
「あれは、1991年の夏だった」
「19年前も前の・・・わたしの帽子」
「そうさ」
私は、だまって、その帽子をかぶった
そして、毎日、その帽子をかぶって、あの人と歩いた
ニースからイタリアのジェノバまで足をのばし、チンクエテッレの村々を訪ねた
そこで私は、新しい帽子を求めた
今度は麦わら帽子ではなく、白とうす緑色の模様が、細く細く交互に円を描いている、ちょっとだけ大人っぽい帽子
この帽子は、日本に持って帰ろう
そしてこの麦わら帽子は、あの人の部屋に置いたままにして帰ろう
別れの日
決して、泣くまいと思った
最後まで、笑っていようと思った
空港に向かうバスの中で、
空の青い青い地球の色があまりにも美しく悲しくて
思わず、頬に涙がつたった
わたしは、新しい柔らかな白とうす緑の編み帽子を目深くかたむけた
涙が乾くまで、帽子でまぶしさを遮っているふりをした
空港で、私は笑顔を取り戻した
別れのあいさつを・・・するために
パリに戻ってから、2度、あの人から電話
「ありがとう・・・」
「わたしのほうこそ・・・ありがとう」
今回も、写真は一枚も、残さなかった
あの人がどんなに望んでも・・・
南仏の空は、青く青く・・・雲ひとつない地球の色
輝く太陽は、青春時代の最も勢いのあるかのような輝きで
老いに向かっているわたしたちをも、照りつける
「帽子を、スーツケースに入れるのを忘れたのよ。帽子を、どこかで買わなきゃならないわ」
「帽子なら、心配しなくていい。昔、スペインに旅をしたとき、麦わら帽子を途中で買っただろう? あの帽子を、ちゃんととってあるんだ」
引っ越しの後、まだ開けてもいないカートンがいっぱいの、乱雑な部屋なのに、クロークを開けると、上のたなに、見覚えのある帽子。
「あれは、1991年の夏だった」
「19年前も前の・・・わたしの帽子」
「そうさ」
私は、だまって、その帽子をかぶった
そして、毎日、その帽子をかぶって、あの人と歩いた
ニースからイタリアのジェノバまで足をのばし、チンクエテッレの村々を訪ねた
そこで私は、新しい帽子を求めた
今度は麦わら帽子ではなく、白とうす緑色の模様が、細く細く交互に円を描いている、ちょっとだけ大人っぽい帽子
この帽子は、日本に持って帰ろう
そしてこの麦わら帽子は、あの人の部屋に置いたままにして帰ろう
別れの日
決して、泣くまいと思った
最後まで、笑っていようと思った
空港に向かうバスの中で、
空の青い青い地球の色があまりにも美しく悲しくて
思わず、頬に涙がつたった
わたしは、新しい柔らかな白とうす緑の編み帽子を目深くかたむけた
涙が乾くまで、帽子でまぶしさを遮っているふりをした
空港で、私は笑顔を取り戻した
別れのあいさつを・・・するために
パリに戻ってから、2度、あの人から電話
「ありがとう・・・」
「わたしのほうこそ・・・ありがとう」
今回も、写真は一枚も、残さなかった
あの人がどんなに望んでも・・・
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